日本国内からマルタの就労ビザ申請|申請から取得までを実体験をもとにご紹介

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2022年、日本からの転職活動でマルタの会社に内定をもらい、移住前に日本から就労ビザ手続きを開始。そのあと後にマルタへ移住し、IDを取得しました。

マルタへの移住を考えている方、特に日本から就労ビザを申請する予定の方に向けて、私が2022年に実際に体験したビザ取得の流れを、詳しくご紹介します。この記事では、必要書類や申請の手順、注意点までリアルな情報をお届けします。やり取り、提出書類は全て英語です。

マルタのビザの種類

ノマドビザや自営業ビザ、投資家ビザ、学生ビザなどがありますが、ここでご紹介するのはSingle Permitと呼ばれる、マルタで働く予定の非EU国籍の労働者向けのビザです。申請者は企業と雇用契約を結んでいる必要があります。

ちなみにこの非EU国籍の人たちはThird Country National、通称TCNと呼ばれます。

申請先は?

IDカード、パスポート、居住証明、市民身分証明書、公的証書に関する専門的な公共サービスを提供する、Identitaと呼ばれる政府機関があり、ビザ関連の手続きもここが担当します。

※2023年のリブランドが行われ、名前もIdentity MaltaからIdentitaに変わりました。

ビザ取得までの全体的な流れでの流れ

  • マルタの会社に内定が決まる
  • 就労ビザ取得に向けて、日本での必要書類を準備
  • 内定先のHR(人事)を通じて必要書類を提出
  • デジタルのPrinciple Letterの発行を待つ
  • Principle Letterを受け取り後、航空券を購入
  • マルタへ渡航&入国
  • マルタでのHRを通じて追加書類提出・手続きを進める
  • Identitaでバイオメトリクス(指紋登録)と顔写真撮影
  • 仮有効書類(ブルーペーパー)受領
  • IDカード受け取り用レター受領
  • IDカード実物をIdentita窓口で受け取り

日本での必要書類と手続き

👉 雇用主が用意するもの

  • 雇用契約書
  • 求人掲載証明
  • Jobplus職業適合性証明書
  • 雇用契約書(申請者と雇用主の署名済みのもの)

👉 自分で用意するもの

  • 英文履歴書
    HRの指示通り、Europass CVというEUで最も一般的とされるフォーマットに従って作成しました。
    https://europass.europa.eu/en/create-europass-cv
  • パスポートの全ページコピー
    スタンプが押していないページも含めて全て必要です。
  • CEA form C5 – still abroad(ビザ申請書)
    ※書式は2023年に変わっているのでIdentita公式ウェブサイトから新しいものをダウンロードするようにしてください。
  • リファレンスレター
    これは推薦書で、私が旧職場ではこんな人柄でこんな働きぶりでしたよ、きちんと求人の内容に沿ったスキルと能力が備わっていて、求められる職務経験もありますよ、といういのを証明するものです。
    もちろん英語での作成が必要なのですが、私の当時の上司は英語ができなかったため、日本語で作成をお願いし、自分で英訳したものを上司に渡して、直筆のサインをいただきました。(協力してもらえて本当にありがたい)

✅ここで一旦HRを通じて上記の書類をIdentitaに提出し、Principle Letterの発行を待ちます。

📋 Principal Letterが意味すること

このレターが出たということは:

  • このレターをもって、ビザの取得やマルタ入国が可能
  • あとはマルタに渡航して、バイオメトリクス登録(指紋・顔写真)などの最終手続きを行えば、正式に労働許可証を発行できる

およそ2週間から10週間で発行されるらしいですが、私の場合はちょうど1ヶ月後に発行されました。(メールでHRの元に届きます。)

このPrincipal Letterがいつ発行されるのかが読めなかったため、マルタへの航空券はこのレターが発行されるのを待ってから購入しました。

以上で日本での手続きは完了です。

✈️✈️ いざ入国! ✈️✈️

ちなみに入国の際に、発行されたPrincipal Letterを見せれるように印刷して持っていたのですが、見せることなくあっさり入国できました。

なんじゃそりゃ。笑

マルタでの必要書類と手続き

さてさて、まだまだやること盛りだくさんなので気を抜いていられません!

👇マルタ入国後に集める書類はこちら

  • 賃貸契約書
    ※Single Permitの申請には1年以上の賃貸契約が必要です。
    短期契約や又貸し物件の契約書などは申請が通らないので、賃貸契約の際は充分に注意してください。
  • Housing Authorityの登録証明
    Housing Authorityとは、住宅関連の法律を統治する機関です。マルタの法律では賃貸物件は必ずこの機関への登録が義務付けられていて、ここに登録されていないは違法住居とみなされます😨
    ビザの申請にもこの登録証明書が必要になるので、賃貸契約の際には必ずオーナーに確認するようにしてください。証明書類としては、Housing Authorityからの登録承認通知メールをPDFとして保存すればOKです。
  • 大家による宣言書(Declaration by landload)
    申請者がここにマルタに居住地がありきちんと住んでいるという証明のため、賃貸契約が完了したらこの申請書に大家が記入&サインする必要があります。私が申請した時はCEA form C5にPart2というページが存在し、それが宣言書(Declaration by landload)になっていました。
  • 健康保険証書
    マルタでの6ヶ月以上の入院をカバーする医療保険。これは会社の福利厚生でプライベート保険に加入したので、HRにお願いし、保険の契約書を提出してもらいました。

✅ 追加書類をHRを通じてIdentitaに提出

書類提出後の手続き

全ての必要書類の提出が完了したら、identita側で審査が始まり、審査が無事に終われば、指紋認証(バイオメトリクス)登録のための招待レターが届きます。


記載のURLにアクセスし、予約コードを入力して、バイオメトリクスのための予約を取ります。
※バイオメトリクスの予約はレターが発行されてから24時間後以降に可能となります。

夏場は特に混みます。予約できるのが2ヶ月先なんてこともあり、あまりの混雑具合にイムシーダでの予約が取れず、ゴゾ支部まで行かされた友人も。。。😭😭

📍ちなみにイムシーダにあるIdentita本部はこちら

Identitaでのバイオメトリクスと顔写真撮影

持ち物

・有効期限内のパスポート

・予約確認完了後のメール(ケータイのメール画面を見せればOK。不安な場合は念のため印刷しておく)

受付で予約票を見せると、誘導されるのでそれに従っていれば基本は大丈夫です。

8:45分に予約していたのですが、かなり混雑していたので結局自分の番になったのは9:15分くらいだったと思います。

職員さんの指示に従い、機械に指を乗せて指紋をとり、顔写真撮影も行われます。

👇こんな感じの機械

📷 この時に撮影された写真がIDカードの写真となります

バイオメトリクスと顔写真撮影が終わったら、IDカードが発行されるまでの仮有効書類がもらえます。(通称:ブルーペーパー)ブルーペーパーさえ発行されれば、IDの発行を待たなくても働くことができます✨✨

ただし、THIS DOCUMENT IS NOT VALID FOR RE-ENTPRY INTO MALTA とあるように、ブルーペーパーでマルタ国外に出て再入国することはできませんので、旅行の計画などはIDカードを受け取ってからするようにしましょう。

ブルーペーパーを受けとったら、この日の任務は完了です。

仮書類(ブルーペーパー)受領後

ブルーペーパー受領後、IDカードが発行され次第、郵便でID受け取りレターが届きます。この受け取りレターを持って再度Identitaに行き、レターと引き換えにIDカード実物を受け取ります。

このレターが届くまでが本当〜に個人さまざまで、私は2週間ほどで届いたのですが、半年待った、9ヶ月待った、なんて話もザラに聞くので辛抱強く待つしかないです。。。😭😭

レターさえ受け取れれば、あとはIdentitaに直接取りに行くだけ。予約は不要です。
無事にIDカードを受け取れば、手続きは全て完了です!

てかIDカード自宅に送ってくれよ、、、、

最後に

以上が、日本国内からマルタの就労ビザ申請から取得までの流れです。

ケースバイケースなのであくまで参考程度に

最新の情報や詳細については、雇用主の担当者及びidintitaの公式ウェブサイトを確認し、ご自身の状況にあった申請を行なってください 🚨

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